やった~!これで一安心!<小学生の英検2級受験>
英検二級、たかが試験、されど二級。
郵送で送られてきた「試験結果のお知らせ」を握り締め、Rと二人で文字通り「飛び上がって」喜びのジャンプを繰り返した一次試験結果とは違い、二次試験結果は唐突にやってきた。
「ごちそうさま~」と、夕食を食べ終わったR父がすぐさまパソコンに向かった。
「はい、合格」。
「へっ?」?
まだモグモグやっていた私とRは箸を止めた。「今、なんて?」
「だから、合格。二次試験」
Rの一言「え~!もっとドラマチックに言ってよ~。ごうかく、って。一次のときはジャンプ・ジャンプだったんだよ~。も~」
合格と知ってもしばし不機嫌??きっとピンと来なかったのね。
それから、現実に戻った私達は、
「ほんと~?! やったじゃん!すごいじゃん。」
「いやー、パパは受かると思ってたよ」
「よかったねー、5年生のうちに受かって!」
「買ったる、買ったる!欲しいもの!えっ?ベッド?! よっしゃ、よっしゃ。」
いつもは冷静なR父も、この時ばかりはジワリジワリと嬉しさが沸いてきた様子。
「ベッドか、よしよし。あの部屋にはエアコンも買わないとな~。となると、ピアノを別の部屋に移して。。。」「うん、Rはね、新しいベッドとかわいいシーツと枕が欲しいんだ、カーテンとセットのやつ」「よっしゃ、よっしゃ」
とオバカな父娘のお部屋大改造!的な夢物語が続いておりました。(キミタチ、それは夢で終わるよ、きっと。。。)
あ~、とにかく良かった。
二次試験の様子をじっくり聞いてみる。
文章題のタイトルは何だったの?
「New Types of Book」
Digital Booksのことだったらしい。やはり、読む力は乏しかった。
続く「絵」を説明する問題では、ゲームばかりしている男の子に両親が「本を読む楽しみも知ってほしいわね~(の、感じ。多分)」嘆いている絵だったらしい。
質問は
「世の中には沢山の情報がありますが、あなたはネットからの情報と新聞からの情報のどちらを多く利用しますか」 だった。
「私は、ネットには噂話で信じられないものも多く載っているので、新聞からの情報を利用します。」とRは答えたそうです。(けっ、たいして新聞も読んだことないじゃない、アナタ。)
「学校の授業でちょうどこんなことを話ていたんだ。ラッキーと思ったから、そのまま自分の意見を言ったよ。Digital Booksと直接関係ないな~と思ったけど、まあいいや!と答えたんだ。」
最後の自分の意見を述べる質問は
「近年、禁煙席が増えていますが、今後も禁煙傾向は増えると思いますか?」
Rはうろたえた。なぜ、Smokingの質問?BooksとかInformationのことじゃないの?
これは聞き間違いにちがいない!
だから、丁寧に聞き返したそうです。
"Could you please say that again?"
やはり、はっきりとSmokingと。
「あのね、頭のてっぺんからジンワ~リ禿げたおじさんだったよ、試験管の人。すごくやさしかったし、ジェスチャーが大きかったよ。」
入室したら自分で自己紹介をしなければいけないらしいが、極度に緊張したRは自分でも顔が真っ赤になるのが分かったらしい。なかなか声が出なかった。
そしたら、ジンワリ紳士が
"Are you Miss R....? Just Relax! R.E.L.A.X!!"と大きな手振りで笑わせてくれた(R談です。試験管様、ごめんなさい。)
失礼にもふきだしたRは、それで緊張が解けたようです。
二次試験の面接で分かったこと。それは知識を問うのではなく、自分の意見をはっきりと言うことが大事だと。少々的外れでも、しっかりと自分の思うことを言えば、試験管は理解して下さるのですね。主題とはかけ離れたようでも、11歳の考えることを汲み取っていただいた、と感謝です。